「どんな些細な仕事でも、それは大きな仕事の一部分で、これが満足にできなければ、結果は出ないことになる。 時計の小さい針や、小さい輪が怠けて働かなかったら、大きな針が動かないのと同じように、どんなに大きな銀行でも、一円でも計算が違うと、その日の帳尻がつかぬものだ。 若いうちには気が大きくて、小さいことを見ると、何のこれしきと軽蔑する癖があるが、それがそのとき限りで済むものならまだしも、後日の大問題を惹き起こすことがないとも限らない。また大問題にならぬまでも、小事を粗末にするような粗大な人では、所詮大事を成功させることはできない。」
渋沢栄一（明治・大正期の実業家）
論語と算盤(渋沢栄一, こひやまあきひこ 著）
No.729/3192
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大きな事業も、小さなことの積み重ねでできている。一つ一つの小さなことが世のため、人のためであれば、大事をなすことができる。
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