苦痛と思うから苦痛になる。
苦痛であろうがなんだろうが、自分の外から降りかかってくるものは、降りかからせておけばいい。降りかかってきたと感じた肉体は、もし言いたければ文句を言うだろう。だが、自分に起きたことが悪いことだと思わないかぎり、自分が傷ついているわけではない。そう思わないですませる力が、自分のなかにあるからだ。
マルクス・アウレリウス(第16代ローマ皇帝)
『超訳 自省録 よりよく生きる』マルクス・アウレリウス著
暑いと思えば暑くなる。寒いと思えば寒くなる。重いと思えば持ち上がらない。硬いと思えば打ち破ることはできない。誰でも、無我夢中で、やり遂げたことがあるだろう。自分がどんな状況であるかを気にならないほど。今だけに集中するということである。