(道路掃除夫ベッポの語り)
「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな? つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」
またひと休みして、考えこみ、それから、
「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらにゃあだめなんだ。」
そしてまたまた長い休みをとってから、
「ひょっと気がついたときには、一歩一歩すすんできた道路がぜんぶおわっとる。どうやってやりとげたかは、じぶんでもわからんし、息もきれてない。」
ミヒャエル・エンデ(ドイツの児童文学作家)
『モモ (岩波少年文庫)』ミヒャエル・エンデ, 大島 かおり著
コツコツと、今に集中して行動する。我を忘れて一つのことに集中すると、やっていることが苦痛でなくなる。長く思えた道のりも気付けば終わってしまっている。
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